みなさんは、「仮放免者」と呼ばれる人たちを知っていますか? 在留資格がないため入管の施設に収容されたものの、その後、一時的に釈放された外国の人たちのことをいいます。 その数は、2021年末で全国で4174人。最近は、増加傾向にあります。強制送還の対象となっていますが、母国での政情不安などを理由に、送還に応じない人たちもいます。 こうした「仮放免者」の人たちは、法律で働くことを禁じられ、医療などの公的なサービスもほとんど受けられずに厳しい生活を送っていることは、あまり知られていません。 その影響が命にも及んでいる実態を取材しました。 国連も注目する「仮放免者」 “karihomensha”(仮放免者)の文字。 2022年11月3日、国連の人権に関する委員会の勧告に、この日本語が初めてローマ字で記されました。勧告では、日本政府に対し、必要なサポートを行うことや、働いて収入を得られる機会をつくる
