アメリカの量的緩和が近く縮小されるという見方が広がり、新興国の通貨を売る動きが加速するなか、インドネシア政府は、経常赤字の削減や海外からの投資を促進させるための新しい経済政策を発表し、通貨ルピアの急落に歯止めをかけたい考えです。 インドネシアの通貨ルピアは、経常赤字の拡大や、アメリカの量的緩和が近く縮小されるという見方が広がっていることから、今週に入って4年4か月ぶりの安値となる1ドル=1万1000ルピア台まで急落しました。 通貨安に歯止めをかけようと、インドネシア政府は、23日、経済担当の閣僚らが会見し、新しい経済政策を発表しました。 それによりますと、経常赤字の大きな要因となっている貿易赤字を改善するため、バイオディーゼルの活用などによって燃料の輸入を削減することや、ブランド品や完成車の輸入にかかる関税の引き上げを行うとしています。 また、パーム油などの農産物のほかニッケルやボーキサイ