徳力団地 概要 徳力団地は、日本住宅公団(現・UR都市機構)が福岡県北九州市小倉南区に1966〜1970(昭和41〜45)年にかけて建設した。戸数は2327戸、単独では九州最大規模の団地だ。住棟は板状とボックス型ポイントハウスの2種類、すべて階段室型の5階建て。この他、中心部に2階建ての店舗併用型がある。住棟配置はおおむね南面平行で、住棟やランドスケープデザインに際立った特徴はないが、オープンスペース、プレイロット、植栽が随所に確保され、良好な住環境が形成されている。すぐ近くにはモノレールの駅が存在し、市内中心部までの交通の便も良い。 URは徳力団地については「ストック活用」の方針を決定しており、一部の住棟にはエレベーターが設置されるなど、当面は現状が維持されるようだ。住棟の大部分は賃貸で、一部に分譲もあるが、本稿では賃貸エリアについてのみ取り上げる。