「プロ経営者」瀬戸欣哉氏の解任は、突然やってきた。LIXILグループは、創業家の潮田洋一郎氏が三顧の礼をもって招いた藤森義明氏、瀬戸欣哉氏という2人の「プロ経営者」のクビを相次いで切り、経営権を奪還した。 LIXILグループの株価の下落は止まらない。12月12日には年初来安値の1272円を付けた(終値は1288円)。1月23日の年初来高値(3255円)から6割の崩落だ。1兆円を超えていた株式時価総額は、瞬時に6000億円分が消えたことになる。株式市場は、潮田氏の第一線復帰に「ノー」を突きつけたかたちだ。 LIXILグループは10月31日、瀬戸欣哉社長兼最高経営責任者(CEO)がCEOを退き、創業家2代目で取締役会議長の潮田氏が11月1日付で会長兼CEOに復帰した。潮田氏がCEOに復帰するのは2011年7月以来となる。 同時に、社外取締役として招いた大学時代からの盟友で元経営コンサルタントの