ネットに接続できなくても、カシオの電子辞書が売れている秘密:水曜インタビュー劇場(客の声公演)(1/6 ページ) 「電子辞書」と聞いて、どんなことを想像しますか? このように聞かれて、「学生のころはよく使っていたなあ。社会人になって、全く使わなくなったよ」「スマホで調べることができるので、今の時代に不要でしょ」と感じた人もいるのでは。 電子辞書の国内マーケットを見ると、2007年に281万台の463億円(売上高)に達していたが、その10年後の17年には101万台の176億円に。ほぼ右肩下がりの市場を見て、「ほら、やっぱり。令和の時代に、英単語の意味を調べるだけのモノなんてオワコンだよ」と思われたかもしれないが、そんな中でも長期間にわたって売れている商品がある。カシオ計算機のエクスワードだ。 1990年代半ば、大手メーカーが激しいバトルを繰り広げている中、カシオは後発組として、この市場に参入