スーパーなどの店頭に並んだまっすぐなキュウリや真っ赤なトマト。私たちがふだん見る野菜は、産地などが決めた形や大きさ、傷がないなど「見た目がきれい」という規格を満たしたもの。それ以外のいわゆる「規格外」の野菜は、廃棄されたり、安く売られたりしてきた。しかし今、そうした規格外=安い、という常識を覆すような取り組みが始まっている。 (経済部記者 川瀬直子) 「鬼花(おにばな)トマト」というちょっと変わった名前がつけられたトマト。本来は、いわゆる「規格外」の野菜として販売されていなかったが、今では人気商品となっている。 これらの野菜を取り扱っているのは、野菜などの宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」。これまで一般的に「難あり」とされてきた野菜の個性をあえてブランド化して、ことし4月から販売を始めた。 写真のトマトは、栄養が集中してしまった花から実がなったもので、形はいびつだが、ゼリー状の部分が多く、