町はずれに昔からある広いお屋敷に住んでいて 駄菓子屋に行った時もない、ドリンクバーも知らないような いつも長いリボンなんかしちゃってるお嬢さまが 子供の頃から習っているお琴を専攻として音大に行くわけね。 その大学で知り合った口先だけのギター弾きと付き合ったのをきっかけに ご両親と何か気まずくなっちゃって実家になかなか帰れなくなるのね。 まぁお父さんからはなんだかんだ良いマンション借りてもらってるし、 そもそもお母さんに仕送りももらってるんだけど。 彼氏が家からは金銭的に自立しなきゃホンモノじゃないとか言う主張に感化されて 自分で仕事を探してみるわけですよ。 頑張ってタクシーに乗って職安行ってみたり 学生課の前に貼ってある求人なんか見ちゃったりするけど、やっぱりしっくり来るものはないんだよね。 そんな中、夏休みの研究室で教授の本棚を片付けるお手伝いに来ていた怪しげな先輩の紹介で 琴の演奏する