日本マーケティング協会で行われた『パーセプション 市場をつくる新発想』刊行記念イベントの模様をお届けします。前半の講演では、著者でPRストラテジストの本田哲也氏より、認知が高くても売れない時代に必要な「パーセプション(認識)」を形成する5つの要素について、事例を踏まえて解説されました。本記事では3つ目の、パーセプションを「まもる」について語られました。 パーセプションを「まもる」本田哲也氏(以下、本田):さあ、活用では最後になる「まもる」。「まもる」といっても2種類ぐらいあるというこで、後でお話ししたいと思います。事例からいきましょう。 まずは大戸屋。まだ記憶に新しいと思います。これは何から守るか。他社、つまり敵から守る。企業対企業の争い、領域でいうとこれはマーケティングというより「危機管理広報」という領域になるかと思います。2020年、コロワイドによるTOB(株式公開買い付け)の話があっ
