定番のモカが入手しにくくなり、ブレンドコーヒーにも工夫が必要になってきた=東京都新宿区神楽坂の緑の豆で2008年12月、小林努撮影 コーヒー好きに人気の「モカ」に異変が起きている。夏ごろから、大手コーヒーチェーンや家庭用レギュラーコーヒーから次第に姿を消しているのだ。どうしたのか、モカ。【川口雅浩】 UCC上島珈琲(本社・神戸市)は7月中旬から、家庭用レギュラーコーヒー「モカブレンド」の販売を休止した。ドトールコーヒー(同・東京都渋谷区)が全国展開する喫茶チェーン「ドトールコーヒーショップ」なども、ストレートのモカの販売をやめた。ドトールは「モカブレンド」のコーヒー豆を一部で販売しているが「モカの在庫がなくなり次第休止する」という。 原因はエチオピア産コーヒー豆(代表銘柄はモカ・ハラー)だ。厚生労働省はコーヒー生豆の輸入時に、食品衛生法に基づき検査をしているが、今年4月、エチオピアモカから