アメリカのIT大手のIBMが、中国に置く研究開発拠点をすべて閉鎖することがわかった。 具体的な対象はIBM中国開発センター(CDL)とIBM中国システムセンター(CSL)の2拠点。IBM中国法人の従業員によれば、CDLでは1000人超、CSLでは695人が働いており、人員整理が実施される見通しだ。 CDLとCSLは1999年に開設され、前者はアプリケーション・ソフトウェアの開発、後者はデータセンター向けのシステム開発などを手がけてきた。両拠点は1995年に開設され2021年に閉鎖されたIBM中国研究院(CRL)と並び、中国における3大研究開発拠点に位置付けられていた。 研究開発を中国国外に移転 財新記者はオンラインで開催されたCSLの社内会議のメモを独自に入手した。それによれば、この会議にはIBM本社のグローバル・エンタープライズ・システム開発担当バイス・プレジデントのジャック・ハーゲンロ