癌闘病記 認知的体験 わかりやすい表現 ヒューマンエラー、安全 ポジティブマインド 大学教育 老人心理 ●心理学の始まり 心理学とは、生物体(人間や動物)の心や行動を研究する学問です。心理学が哲学の領域から独立し、1つの研究分野として成立したのが19 世紀後半ですから、その歴史はそれほど長くありません。 簡単に心理学の歴史を見てみましょう。20 世紀前半の心理学を支配した考え方は“行動主義”と呼ばれるもので、提唱したのはジョン・ワトソンというアメリカの心理学者です。「行動は目に見える、観察することができる、そして測ることもできる。心理学を科学にしたいなら、目に見えない心よりも、外に現れる行動をこそ研究すべきである」とワトソンは主張しました。心理学を自然科学と同じようなサイエンスにしようとしたのです。これが行動主義の狙いでした。 ●認知主義から現代の心理学へ ところが、1950 年頃を境に、