マラドーナとの決定的違いアルゼンチン代表のエース、リオネル・メッシは世界を代表するスーパースターだ。そのメッシが「最後のワールドカップ」と位置付けるカタール大会で大活躍をしている。今回はそのメッシについて述べる。 天才の名を欲しいままにするメッシは、鉄鋼工場で働く父と家政婦の母のもとに産まれた。出身地はアルゼンチンで3番目に人口の多い都市・ロサリオ。11歳のときに「成長ホルモン欠乏症」と診断され、一時期は「サッカーができなくなるかもしれない」危機にあった。なにしろ、毎日足に痛みを伴う注射をする必要があり、治療代は1ヵ月で1000ドルにもなった。身長は150cmにすら達していなかったという。 その後、スペインの名門サッカーチームであるFCバルセロナが、高額な治療費を負担してくれることになる。「紙ナプキン」に内定書を走り書きして契約書を交わし、'01年にスペインへ渡ったのは有名な話だ。メッシは
