日本学術会議の会員候補6人を菅義偉首相が任命しなかった問題に抗議する街頭活動が18日、東京・JR渋谷駅前で行われた。若者らが大勢集まる中、学者や作家らが抗議の声を上げた。 アーティストらで作るグループが主催。駅前広場に集まった人々が「どんな学問をしても自由」「日本学術会議への人事介入に抗議する」などと書かれたプラカードを掲げた。 閣僚や官僚が国会質疑などで論点をずらした答弁をすることを「ご飯論法」と名付けた法政大の上西充子教授(労働問題)は「権力の乱用が繰り返されている」と強調。「任命に関し、菅首相に恣意(しい)的な判断を行う権限はないのに、自分が当然と思うことならやってもいいと思っている。主権者である私たちが『そうではない』と言わないといけない」と訴えた。