レッドブル首脳陣がこの結論に至った経緯はある程度説明できる。チーム代表のクリスチャン・ホーナーと、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコがこの1年半、チームのドライバーラインアップに関して必ずしも正しい決断を下してきたとは言えないかもしれないが、少なくともセルジオ・ペレスに代わってローソンを起用せざる得なくなった経緯にはある程度の論理性を見出すことができる。 ローソンをリザーブドライバーとしてベンチに置いたまま、ダニエル・リカルドを呼び戻し、姉妹チームであるRBで再昇格を見越したオーディションを受けさせたのは間違いだった。そう言うのは、今となっては簡単なことだ。 しかし全てが思惑通りに進んでいたら、どんな物語になっていただろうか。ホーナー代表がリカルドのファンであることは周知の事実であり、少々情に流されたのかもしれない。 ただ、あり得たかもしれないこの物語を愛さない人はいないだろ