幾多の地震や津波に見舞われてきた日本列島に住む私たちにとっても、想像を絶する天災だった。被災者の安否とともに、「次はいつ、どこで」も気になるだろう。巨大余震は起きるのか、東北関東大震災の影響で新たな地震は発生しないのか。津波から逃げるには? あまりに大きな代償から導かれる教訓はあるのか。 地球の表面は十数枚のプレート(岩板)で覆われている。日本列島は北米プレートとユーラシアプレートに載っていて、太平洋プレートとフィリピン海プレートが、押しながらその下に沈み込んでいる。 世界で観測史上4番目に大きいマグニチュード(M)9・0を記録した東北関東大震災は、北米プレートと太平洋プレートの境界で起きた。 震源域は南北500キロ×東西200キロと広大だ。過去の宮城県沖地震(M7・5程度)とは比較にならない。気象庁によると、最初の地震が発生した3月11日午後2時46分から6分間に、3回の巨大地震が