東日本大震災から2年半。今、観光を被災地の復興に結びつけようという機運が高まっています。 被災地の人たちが主役となって観光客を迎え入れる「着地型観光」や、災害や事故といった負の足跡をたどりつつ、犠牲者を追悼し、地域の悲しみを共有する「ダークツーリズム」など、さまざまな形の被災地への旅が提唱されています。テレビニュース部の池川陽介記者が解説します。 三陸鉄道の“震災学習列車” NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のモデルにもなっている「三陸鉄道」。今、人気を集めている特別列車があります。去年6月から運行を始めた「震災学習列車」です。 貸し切りの車両にガイド役として乗り込んだ地元の人から、被災したときの様子などを聞きながら、列車の旅を楽しみます。1両に50人乗ることができ、費用は1両当たり5万円。ことし8月には、1か月間の利用客が、1400人を超えました。震災の被害で、およそ4分の1の区間が