「朝日新聞」をはじめ多くのメディアで報じてもらったとおり、坂口安吾の掌篇を発掘し、「新潮」2018年4月号に解説を載せてもらっています。「朝日新聞」1946年11月4日第4面の「けし粒小説」という欄に掲載された「復員」です。すぐに読み終わりますので、ぜひ読んでいただければありがたいです。 「けし粒小説」については3月末に出る「阪大近代文学研究」16号に「研究ノート」として4頁くらい、もう少しわかったことを書いています(ほどなくして阪大のリポジトリ「OUKA」に登録され、webでも読めるようになるはずです)。 ただ、特に研究者の方々は、わたしがどういう経緯で発掘したのかが気になるだろうと思うので、ここに簡単に記しておきます。 普段わたしは太宰治や織田作之助を主に研究しています(そこから1940年代の新聞の文藝欄も研究しています)。そのオダサクが「けし粒小説」を書いていることは以前から知ってい