技術面、画質面についても興味の尽きないFinePix X100だが、まずはそのコンセプトを理解することが、製品の実像へ迫る最も有効な手段だろう。同社電子映像事業部 商品部 の担当課長 河原洋氏、河田円美氏に話を聞いた。 目指したのは「最高画質と小型化」 ――FinePix X100は9月に発表されましたが、製品企画はいつごろ、どのような製品を作ろうという意図にてスタートしたのでしょうか。 河原氏: いわゆるフラグシップ製品は「FinePix S5 Pro」(2007年1月発売)から間隔が空いてしまっていましたが、「最高画質」をうたうカメラを作りたいとずっと考えていました。その技術ノウハウと信念はずっと蓄積してきたのです。 ――ではなぜ、このタイミングで製品企画にGoサインが出たのでしょう。 河原氏: 会社としてはしばらくの間、一般のお客様へ向けて多くの製品を投入していくのを優先したミッショ
