【久保智祥】僧侶らが国や宗派を超え、大規模災害などの際に迅速な支援活動をしようと、京都市内で11日、「国境なき僧侶団」を結成した。 中心になったのは、京都市で一般の人と語らう場を長年続けている、日蓮宗の杉若恵亮さん(53)と真宗大谷派の中島浩彰さん(43)。アジア各国の僧侶が京都市に集まった先月の国際交流会で、「個人の活動では限界がある」「宗派単位では動きが遅い」などの声が上がったのを受け、杉若さんが国を超えた仏教者による支援ネットワーク作りを提案した。 浄土宗、臨済宗、本門法華宗など日本人僧侶10人以上が参加。中には阪神大震災や東日本大震災などの被災地で活動した人もいる。インドや台湾、ベトナムなど海外からも賛同する僧侶がいるという。 杉若さんは「様々な苦しみにかかわり問題を解決する中で、仏教の可能性を示していきたい」と話す。問い合わせは杉若さん(0771・22・1292)へ。