東京電力福島第一原子力発電所と第二原子力発電所で働く東京電力の社員の12パーセント余りが、差別や中傷を受けた経験を持ち、その体験が精神的なストレスに強く結びついていることが愛媛大学などの研究グループの調査で分かりました。 研究グループは「回復には社会からの支援が必要だ」と指摘しています。 福島第一原発と第二原発で産業医をしている愛媛大学大学院の谷川武教授と、防衛医科大学校の重村淳講師らのグループは、去年5月から6月にかけて、福島第一と第二原発で働く東京電力の全社員を対象に心の健康状態を調べるため、アンケート調査を行いました。 その結果、回答のあった1495人のうち12パーセント余りに当たる191人が差別や中傷を受けた経験があることが分かりました。 これらの人たちは、喜怒哀楽がなくなったり、思い出したくないのに思い出したりしてしまうなどといった、災害体験のあとなどにみられる強い精神的なストレ