この春、就職した新入社員で「第1志望の企業に入社できた」という人は半数程度にとどまり、この5年で最も割合が低かったという民間の調査がまとまりました。 プライベートより仕事を優先する傾向も見られ、厳しい就職活動をくぐり抜けてきた若者の意識がうかがえます。 この調査は、財団法人「日本生産性本部」などが毎年春に新入社員を対象に行い、ことしは2200人余りから回答を得ました。 まず「第1志望の会社に入れたか」を尋ねたところ、「入れた」と答えたのは52%で、去年を9ポイントほど下回り、この5年で最も低くなりました。 一方、「この会社でずっと働きたいか」という質問に、「定年まで働きたい」と答えたのは31%で、この割合が最も高かった去年を3ポイント余り下回りましたが、3年連続で30%台となりました。 これは、「終身雇用」が一般的だったとされる昭和40年代に比べても10ポイントほど高い水準となっています。