長年にわたって「センセイ稼業」をしている人にとって「先生」と呼ばれることは自然なのかも知れないが、私にはしっくりこない。学生から「せんせー」と呼ばれるのは避け難いし、避ける必要もないだろう。だが、同年代や年長の社会人と大学の外で(喫茶店などで)お目にかかったときに「先生」と呼ばれると、「やめてぇな」と反応してしまう。わたしが自意識過剰なだけなのだろうか。同居人からは、すべての人を「さん」で呼ぶよう勧められており、わたしも「さん」が良いと思う。 参考 「さん」と「先生」のあいだ (内田樹の研究室) 札幌弁護士会 : 弁護士コラム 「隔週一言」 : 「先生呼称」 小中高の教員も先生であることに代わりはない。だが、わたしが違和感を覚える「センセイ稼業」は、医者、弁護士、学者、芸術家、宗教家、政治家である。これらの職業に共通しているのは権威だ。プロフェッション論の世界では、先生呼称をめぐる議論