7 アロンはまた二頭のやぎを取り、それを会見の幕屋の入口で主の前に立たせ、 8 その二頭のやぎのために、くじを引かなければならない。すなわち一つのくじは主のため、一つのくじはアザゼルのためである。 9 そしてアロンは主のためのくじに当ったやぎをささげて、これを罪祭としなければならない。 10 しかし、アザゼルのためのくじに当ったやぎは、主の前に生かしておき、これをもって、あがないをなし、これをアザゼルのために、荒野に送らなければならない。 ユダヤ教のミシュナーには、アザゼルに贖われる山羊の角に真紅の糸を巻き、糸が切られると同時に山羊を峡谷に投げ落とすとある[2]。 犠牲となる動物を選別し、飾り立てて境界の外に追いやるという儀礼の類型はヒッタイトや古代ギリシア、古代ローマなどにも見られる[2]。イリリア人がエリュトライの街を攻略する際に、ヘカテーの巫女の託宣に従い、麻薬によって狂乱した雄牛を