この画像を大きなサイズで見る 内戦状態が続いているシリアで犠牲になっているのは人間だけではない。戦火に巻き込まれ、また、連れていくこともままならず避難していった飼い主に置いて行かれた猫たちは、厳しい状況の中を生き抜かなければならないのだ。 銃声が鳴り響く中、逃げる場所も食べ物もない状態の猫たちは、それでも生きる望みを捨てずに逆境に抗っていくが、どうすることもできずに野垂れ死んでいくものも多い。そんな猫たちをなんとか救おうとある男性が立ち上がった。 シリア北部の山の上にある古い村の遺跡、アレハを拠点に反政府組織を統率しているジャマールは、人々から「シリアの猫大佐」と呼ばれるようになった。 ジャマール(56)は日夜政府軍の狙撃兵の銃弾や爆撃から身をかわし、非武装の仲間たちを率いて活動している。そしてまた、シリア内戦で飼い主のいなくなった猫や、行き場のなくなった猫を救っている。大勢の猫たちが、ア