栃木県日光市の男体山(2486メートル)が活火山である可能性が高いことが、富山大理学部の石崎泰男助教(火山学)らの調査によって明らかになった。山頂の堆積物を調べたところ、約7000年前の噴火による噴出物が確認された。22日に秋田市で開かれる日本地質学会で発表する。気象庁は今後、現在国内に108ある活火山に、男体山を加えるかどうかを検討する。 気象庁が認定する活火山は、過去1万年以内に噴火したか、現在活発に噴気を出している火山。これまでの調査で、男体山の最後の噴火は約1万4000年前とされ、活火山に入っていなかった。 石崎助教らは04年9月、山頂火口内で、噴火の痕跡とみられる火山灰や軽石が堆積した厚さ20~30メートルの地層を発見した。その中にあった炭化した木片の年代を調べたところ、約7000年前のものと分かったという。 男体山は現在、噴気などは観測されていない。石崎助教は「男体山周辺には多