三菱航空機(愛知県豊山町)が開発する国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の試験3号機が22日、初飛行に成功した。機体側面に黒いラインが入っているのが特徴で、主に飛行に用いる電子機器の性能を検証する。これで全5機の試験機のうち4機が飛行した。 午前10時15分すぎ、愛知県営名古屋空港(豊山町)を離陸。三重県沖の太平洋上空で基本的な飛行性能を確かめ、約2時間後に同空港に戻った。試験機のうち1、4号機はすでに本格的な試験拠点となる米ワシントン州に移動しており、2、3号機も準備が整い次第、渡米する。まだ初飛行していない5号機は、国内で飛行試験を行う予定だ。 3号機は今夏の時点では9月の初飛行を予定していたが、他の試験機のトラブルなどで開発のスケジュールが2カ月程度遅れている。 (中日新聞)