「カルミナ・ブラーナ」という歌曲をご存知だろうか? クラシックに詳しくない人でも、どこかで一度は聞いたことがあるであろう、禍々しくも壮大なメロディ。アラフォー世代なら、映画『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』の邪教の儀式シーンでバックに流れていた曲……と言われれば、ピンとくるのではなかろうか。 ※参考:アンドレ・リュウ指揮「カルミナ・ブラーナ O Fortuna」 ⇒【動画】http://www.youtube.com/watch?v=GD3VsesSBsw 作曲者はカール・オルフ。第二次大戦の前後にかけてドイツで活躍し、その作風は(不幸にも)時の政権=ナチ党に愛された。そのために毀誉褒貶を受けるが、「カルミナ・ブラーナ」のスリリングな響きは、今も数多のクラシックファンに愛されている。 ……と、ここまでが前置き。実は「カルミナ・ブラーナ」には、合わせて「三部作」と称される“姉妹曲”があ
