お正月はコタツでみかんを食べながら駅伝をみるーー駅伝は今やお正月の恒例イベントととしての地位を確立している。日本でこれだけの人気スポーツになった駅伝だが、考えてみると海外ではほぼ皆無に近いほど普及していない。もちろん、世界選手権やオリンピックの競技にもなっていない。日本で人気なだけでなく、マラソンのリレーバージョンというさほど特異な競技でないことを考えれば、国際競技になってもおかしくないとおもうのだが、海外で普及しないのはなんともさびしい気がする。 駅伝はそもそも、江戸時代における東海道五十三次における伝馬制からヒントを得て、1917年に読売新聞が主催したのが最初の競技だったそうだ。この長距離の伝令という由来は、古代ギリシャでマラトンの戦いの勝利を走って伝えたというマラソンの起源とも類似している。そういったストーリーと共に、国際ルールの標準化や人材育成を戦略的に展開することによって、世界選
