玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)は7日、ソウル市内の韓国外交通商省で、金星煥外交通商相と会談し、2004年から中断している日韓経済連携協定(EPA)の交渉再開を打診した。ところが、金氏が会談で熱弁をふるったのはいわゆる歴史問題。玄葉氏の「外交デビュー」はほろ苦いものとなった。 玄葉氏は会談で、「(日韓両国は)同じ通商国家として協力しながら世界に向き合う時代がきている」と述べ、「次回の首脳会談で交渉再開を合意したい」とラブコールを送った。 だが、金氏は「韓国には過去の歴史への感情がまだ国民の間に残っている」と指摘し、日本の中学校学習指導要領解説書への竹島(韓国名・独島)の記述などにも触れ、「こうした問題が(EPA交渉にも)ある程度影響を及ぼしている」と切り返した。さらに、「在日韓国人の地方参政権の問題はそろそろ解決してよいころではないか。国家戦略の観点からぜひ考えてほしい」と注文。