安倍晋三首相の靖国神社参拝をめぐり、首相周辺の「失言」が相次いでいる。衛藤晟一首相補佐官が参拝を批判した米国に反発する発言を撤回したのに続き、米紙は首相の経済ブレーンである本田悦朗内閣官房参与が靖国参拝を称賛したと報道。与党内からは「政権のおごりに映る」(公明党幹部)と懸念が強まった。政権失速につながりかねないとの声も漏れる。 「特攻隊は『亡くなったら靖国で会おう』ということで死んでいった。だから、靖国は日本人にとって特別だということを説明しようとした」。本田氏は20日、米紙に対する発言の真意を記者団に説明。菅義偉官房長官は記者会見で、本田氏が米紙に抗議したことを明らかにし、米紙が記事内容の修正に言及したと強調した。 政権幹部は火消しに躍起だが、安倍政権中枢の歴史観に諸外国が疑念を抱いている現状は否めない。民主党の岡田克也元代表は20日、記者団に「従来、政府が考えてきた歴史認識と全く違う立