【台北・福岡静哉、北京・河津啓介】中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会(常務委)は4日、国歌への侮辱行為を禁じる「国歌法」を香港で適用するための法改正案を可決、成立させた。香港政府は既に香港側で必要な関連法案の準備を始めている。民主派を中心に反発も強いが、香港立法会(議会)は親中国派が多数を占め、政府案が成立する公算が大きい。 国歌法は10月1日、中国で施行され、公共の場で故意に国歌「義勇軍行進曲」の替え歌をうたうなどの行為について15日以内の拘留などの罰則を定める。4日の全人代常務委では同法に関連する刑法改正案も可決され、国歌に対する侮辱行為について3年以下の懲役などの罰則対象とした。