スピッツの曲で「猫になりたい」というのがある。家庭で飼育されるペットという名の愛玩動物は、言うならばヒモのような存在ではないだろうか。とりわけネコというのは躾されるわけでもなく、飼われながらも自らのペースで自由気ままな日々を過ごす。まるでヒモ野郎だ。飯と居場所を確保しながらも、飼い主に決して媚びることなく、行動を共にすることすら稀である。それにもかかわらず、堂々とした立ち振舞い、このヒモ野郎め!という嫉妬の思いが、飼いネコを見るたびによぎる。猫になりたい。それはつまり、ヒモになりたいという意味ではないか。 ヒモという名のベンチャー企業 プライドがない ヒモになれたらどうするか ヒモになりたい ヒモという名のベンチャー企業 ヒモを養うというのは、言うならばスポンサーになるということだ。もっと言えば、ベンチャー企業におけるエンジェル投資家のような立場に近い。エンジェル投資家っていうのはその名の