過激派組織「イスラム国」を名乗る組織に後藤健二さん(47)とみられる男性が殺害される動画が公開されたことを受け、日本に住むイスラム教徒は「イスラム教の教えに反している」「誤った印象が広がってしまう」などと懸念を示した。 春日部市の住宅街にあるイスラム教礼拝所「マスジド(モスク)」では1日、集会が開かれ、信者が次々と礼拝をささげた。信者らは立ち上がったり、ひれ伏したりしながら各々に祈りの言葉を唱えていた。 礼拝所に訪れたパキスタン国籍の40代男性は「非常に残念。私たちは日本と仲良くしたいと思っているのに」と肩を落とした。犯行グループの行動については「イスラム教徒とは一切関係ない。イスラムの教えはテロや人殺しを許す宗教ではない」と怒りをあらわにした。 「彼らはイスラム国という名を使ってテロを起こしている。私たちにとって、それはとても悲しいこと。イスラム教に対する間違った考えが広まらないか心配」