天日下の涸轍の鮒 ■この原稿は季刊『中帰連』40号に掲載された文章です。 この原稿を書き始めようと思っていた三月一日の早朝、受け継ぐ会のメーリングリストに次のように書いた。 「朝日新聞の昨日の宇都宮日記の記事と、本日の社説と天声人語は優れたものです。最近にない、珍しい快挙です。三・一(抗日独立運動記念日)に合わせたのは心憎いまでの配慮です。朝日新聞にここ一〇年以来、初めての賞賛の辞を贈ります。これは一級史料ですね。韓国でも近日中に大きく採り上げられるでしょう。 私事ですが、わたしは二〇年前に、宇都宮徳馬氏に市民運動で大変お世話になっただけでなく、東京で大変なご馳走になったことがあります。その時に彼がわたしに語ったことは、岸信介についてでした。岸は自民党の獅子身中の虫である宇都宮氏に、何と本物の刺客を送ったというのです。考えてみるに、徳馬氏は父親のこの日記をじっくり読んでいたのでしょう。改め