香港の高等法院(高裁)は19日、民主化運動のリーダーらに、国家転覆共謀罪で禁錮4~10年の刑を言い渡した。リーダーらは、物議を醸してきた国家安全保障に関する裁判で、5月に有罪判決を受けていた。 「香港47人」と呼ばれるグループの活動家や議員らは、2020年9月の立法会(議会)選挙に向けて非公式の「予備選」を実施したことが国家転覆の共謀に当たるとして、香港国家安全維持法(国安法)違反に問われ、有罪とされた。

農林水産省は19日、コメの出荷団体と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」で、2024年産米の10月の全銘柄平均が玄米60キロ当たり2万3820円だったと発表した。年平均で過去最高だった1993年の大凶作「平成の米騒動」を超えて高値圏が続いた。業者間取引の値上がりは店頭価格に影響する。「新米が出回れば価格は下がる」としていた政府の見通しは外れ、高止まりが続く可能性も出てきた。 10月は前年同月と比べ57%の上昇。前月からは1120円上がり、農水省が調査を始めた06年以降では過去最高だった。データの発表元が異なるが、93年は冷夏の影響で年平均が2万3607円だった。03年12月に実施された入札では2万5120円を付けたことがあり、農水省によると過去最高値だという。 高騰の背景には、肥料代など生産コストの増加を反映し、各地のJAなどが農家に支払う「概算金」が上がったことがある。今夏の
自民党は19日、党政治改革本部(渡海紀三朗本部長)の幹部会合を開き、政党から政治家個人に支出され使途公開の義務がなかった「政策活動費」について、廃止を打ち出す方針を確認した。21日にも全体会合を開き、党として案をまとめる。 政策活動費を巡っては、論点整理の段階では存続と廃止の二つのケースを想定していたが、同本部事務局長の小泉進次郎元環境相は会合後、記者団に「両方を議論した上で、廃止の方向性を出すべきだとなった」と説明した。ただし、法律上廃止する政策活動費とは別に、第三者機関によるチェックを経て使途を非公開とする支出も温存するという。 これに先立ち、自民党の森山裕幹事長は公明党の西田実仁幹事長と東京都内のホテルで会談し、政治改革に関する与野党協議の場を設置し、今週中の協議開始を目指すことで一致した。野党各党に呼びかけて具体的な日程を調整する。28日に召集される臨時国会で、政治資金規正法再改正
自民党は19日、総裁直属の政治改革本部(渡海紀三朗本部長)の幹部会合を開き、政治改革に関する独自案について、渡海氏に一任することを決めた。政治資金を監督する第三者機関を早期に設置すると明記した。場所については国会に置くことを基本としつつ、行政機関に置くことも視野に入れて検討する方向。近く同本部の総会を開き、独自案を諮る。 使途公開が不要な政策活動費については廃止する方向で、案では「政策活動費を法律上廃止し、党の支出の透明化を進める」と記載した。党から外部への支出のうち、外交上の秘密やプライバシーなど公表内容に配慮の必要がある支出については「第三者による必要な監査を行う」とした。 外国人や外国法人による政治資金パーティー券の購入の禁止を検討することも明記した。 政策活動費を巡っては、岸田文雄前政権下での政治資金規正法改正時には一部の使途公開などを定めた上での存続を決定。だが、石破茂首相は先の
「壁」見直し、明記へ調整 自公国、経済対策で詰め 時事通信 編集局2024年11月19日17時27分配信 国民民主党の浜口誠政調会長=8日、国会内 自民、公明、国民民主3党は19日、政府が月内の決定を目指す総合経済対策に、国民民主が訴える「年収103万円の壁」見直しとガソリン減税の方向性を明記することで調整に入った。3党の政調会長会談後、国民民主の浜口誠氏が記者団に「(与党から)そういう姿勢が示された」と明らかにした。 「103万円」一両日がヤマ場 玉木国民代表 会談には浜口氏のほか、自民の小野寺五典氏や公明の岡本三成氏が出席した。3氏は20日に改めて協議し、経済対策の文言を詰める。これとは別に同日は3党の税調会長会談も行われる予定だ。 浜口氏は記者団に「税制改正につながる文言を明記してほしいと言ってきた。距離が縮まってきている」と述べ、与党側の対応を評価した。ただ、国民民主の玉木雄一郎代
ガザ地区などで支援活動にあたるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は、現地で支援物資を輸送するトラックおよそ100台が襲撃されたことを明らかにし、このままでは支援活動が難しくなるとの認識を示しました。 ガザ地区では食料不足の悪化が懸念されていて200万人以上が人道的支援を必要としています。 UNRWAのラザリーニ事務局長は18日にスイスのジュネーブで記者会見を開きました。 このなかで16日にガザ地区で食料を運んでいたおよそ100台のトラックが襲撃を受け、銃を突きつけられて物資を強奪されたことを明らかにしました。 ラザリーニ事務局長は「4、5か月前まではトラックによる運搬を手助けする地元の住民がいたが、今や完全にいなくなった。南部は地域のギャングが抗争する地域になっていて支援活動が不可能な環境になっている」と述べ、このままでは支援活動が難しくなるとの認識を示しました
パレスチナ自治区ガザ地区に支援物資を運ぶトラック=11日/Amir Levy/Getty Images Europe/Getty Images (CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部で、支援トラック約100台が略奪の被害に遭った。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は「最悪級」の事件と形容している。 UNRWAによると、UNRWAと国連世界食糧計画(WFP)の食糧支援物資を積んでケレムシャローム検問所からガザに入ったトラック109台のうち、97台が略奪によって失われた。 ドライバーは銃を突きつけられて積み荷を下ろさせられ、支援スタッフは負傷して、車両は激しく損傷したという。 原因は「法と秩序の崩壊」にあるとUNRWAは述べ、「イスラエル当局のやり方」のせいで「危険な環境」がつくりだされたと非難した。 ガザへの支援物資の輸送は、さまざまな地点でトラックの遅れが頻発し、略奪されたりエ
ロシア国防省は、ウクライナ軍がアメリカのバイデン政権からロシア領内への攻撃に使う許可を得たとされる、射程の長いミサイルATACMSでロシア西部を攻撃したと発表しました。 ロシア国防省の発表によりますと、19日未明、ウクライナ軍がATACMS、6発を使ってウクライナと国境を接するロシア西部ブリャンスク州への攻撃を行いました。 ロシア軍はこのうち5発を迎撃しましたが、残り1発の破片が軍事施設の敷地内に落下し、火災が起きたとしています。 ただ、火はすぐに消し止められ、けが人などは出ていないということです。 一方、ウクライナ軍はブリャンスク州にある弾薬庫を攻撃し、12回の爆発を引き起こしたと発表していますが、使用した兵器については明らかにしていません。 ウクライナメディアはウクライナ軍がロシア領内への攻撃でATACMSを使ったのは初めてだと報じています。 ATACMSを巡っては複数のメディアがアメ
1920年代以降、ル・コルビュジエ(1887-1965年)やミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)といった多くの建築家が、時代とともに普及した新たな技術を用いて、機能的で快適な住まいを探求しました。その実験的なヴィジョンと革新的なアイデアは、やがて日常へと波及し、人々の暮らしを大きく変えていきました。 本展覧会は、当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指した建築家たちが設計した、戸建ての住宅をご紹介するものです。1920年代から70年代にかけて建てられたモダン・ハウスは、国際的に隆盛したモダニズム建築の造形に呼応しつつも、時代や地域、気候風土、社会とも密接につながり、家族の属性や住まい手の個性をも色濃く反映しています。理想の生活を追い求めた建築家たちによる暮らしの革新は、それぞれの住宅に固有の文脈と切り離せない関係にあるのです。 一方、それらの
政治資金規正法の再改正をめぐり、自民党の政治改革本部の幹部が会合を開き、政策活動費は廃止する方向を、党の政治改革案に盛り込むことを確認しました。 政治資金規正法をめぐっては、石破総理大臣が年内に再改正を目指す意向を示しています。 こうした中、自民党の政治改革本部は、19日夕方、本部長を務める渡海前政務調査会長や石田元総務大臣ら幹部が会合を開き、党の政治改革案の内容について詰めの調整を行いました。 このうち、党から議員に支給される「政策活動費」は廃止する方向を改革案に盛り込むことを確認しました。 廃止する場合は、国会議員に対する渡しきりの支出を法律上なくし、党の支出の透明化を進める一方、外交上の秘密に関わるなど公表に配慮が必要な支出は、第三者による監査を行うとしています。 また、政治資金をチェックする第三者機関を早期に設け、設置場所は国会を基本としつつ、与野党各党の考えも踏まえ、政府に置くこ
G20=主要20か国の首脳会議がブラジルで始まり、貧困の解消に向けた取り組みなどが議論されました。リオデジャネイロで18日に始まった会議では、議長国ブラジルのルラ大統領が重視する、先進国と新興国、途上国との…
先日の兵庫県知事選挙や米国大統領選挙の結果に違和感を持つ人々が増えている。そして、その原因としてSNSやYouTubeなどのスマホベースのメディアが批判されることが目立つ。若者が新聞を読まず、正しい情報が広まらないことが選挙結果に影響しているという主張である。一方で、それに真っ向からの反論もある。既存メディアも偏見に満ち、真実を伝えていないというのだ。このような対立は、なにか、この問題の重要な部分を捉えていないように思える。 現代の情報環境 SNSやYouTubeは情報を即時に広範囲に共有できる点で非常に便利であると言っていい。私自身そのなかにすっぽりといる。世界中の出来事やニュースを瞬時に知ることができるという点では、旧来メディアとは変わりないが、その面では、SNSやYouTubeで二番煎じのことが多い。むしろ、旧来メディアでは知ることのできない、奇妙ともいえるディテールがわかることがあ
先日の土日にて読了。 やれやれ、この作品は実にメタ的な作品である。 いや、メタ的というより、メタそのものが作品の主題といったほうが正確だろうか。 読者を小説の中に引き込み、文字通り「参加させる」という構造を持つ『朝のガスパール』は、筒井康隆が80年代に書き上げた、いわば小説そのものの定義に挑んだ挑発的な一冊であった。 あらすじ、といってもこの作品に「あらすじ」を語るのは難しい。 冒頭から読者は「読者」として物語に巻き込まれる。 物語というよりも、筒井康隆が直接話しかけてくるような感覚だ。 そして、そこには作者と読者の境界が曖昧になる仕掛けが満載されている。 章ごとに視点が切り替わり、どこからどこまでが現実でどこからどこまでが虚構なのかが次第に崩れていく。 その結果、「これは読者が読む小説ではなく、読者が小説を構成する存在である」という、今で言うメタフィクションの極北にたどり着く。 感想とし
兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏が19日、約1カ月半ぶりに知事に就任した。斎藤知事の2期目の県政がスタートしたが、失職に追い込まれる理由となった内部告発問題が目の前には横たわったままだ。告発後…
今回の兵庫県知事選で、いろんな人が既にいろんなことを言っているので、そこは言及しないでおく。私が特に気になったのは2点。「動画」と「既得権益」。この二つについて、私なりに気がついたことを言語化してみたい。 今回、みなさんご存じの通り、新知事に対して私は否定的な立場をとってきた。それに対して、多くの人たちから反論を受けた。そしてその反論の多く(多分ほとんどすべて)が、動画を重要な情報源として捉えていた、という点が、私の気になったところ。 正直、私は動画に情報源としての価値を認めていない。「意見」ではあると思う。しかし動画で紹介されている内容は「事実」ではない。ところが、動画を見て「私は事実を知った」という人が大変多かったことが、今回気になった。 私は、「事実」という言葉を使うのは、かなり慎重になっている。今の時代、動画は誰にでも作れる。だから、誰でも「意見」としての動画は作れるけど、それは「
1931年に東京で生まれた谷川さんは、高校時代に詩を作り始め、1952年、詩集「二十億光年の孤独」を発表しデビュー。 広い宇宙に生きる孤独な人間の姿を見事に表現し、一躍脚光を浴びました。 鋭い感性から生まれる表現やテンポのよいことばあそびなどが特徴で、半世紀以上にわたり数多くの作品を発表し続けてきました。 生きるすばらしさをつづった「生きる」や、世界中で朝を迎える様子を描いた「朝のリレー」など国語の教科書に掲載された詩も多く、親しみやすいことばで表現された谷川さんの詩は時代をこえて読み継がれてきました。 また、アニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞を手がけたほか、絵本「スイミー」や「マザー・グースのうた」、それにスヌーピーの漫画「ピーナッツ」など海外の名作の翻訳を多く手がけたことでも知られています。 NHK全国学校音楽コンクールでは過去5回にわたり課題曲の作詞を手がけ、ことばの持つ力で日本の文
Published 2024/11/19 07:35 (JST) Updated 2024/11/19 10:57 (JST) 親しみやすい言葉による詩や翻訳、エッセーで知られ、戦後日本を代表する詩人として海外でも評価された谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんが13日午後、老衰のため死去した。92歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男賢作(けんさく)さん。 父は哲学者谷川徹三。10代で詩作を始め、1952年、20歳の時に第1詩集「二十億光年の孤独」でみずみずしい言語感覚を持つ戦後詩の新人として注目された。 詩人の川崎洋さんと茨木のり子さんが創刊した詩誌「櫂」に参加。現代詩に限らず、絵本、翻訳、エッセー、童謡の歌詞、ドラマの脚本など半世紀以上にわたって活躍した。「朝のリレー」など国語教科書に採用された詩も多く、幅広い年代の人々に愛読された。 他の詩集に「六十二のソネット」「こ
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