三木谷浩史オーナー(50)による現場介入を引き金にした田代富雄打撃コーチ(61)の電撃退団余波で揺れる楽天。労組・日本プロ野球選手会会長でもある嶋基宏捕手(30)のFA流出危機に直面している。 「昨年のオフにFA移籍すると思ったのに、『もう一度楽天で優勝したい』と最終的に残留を選択した嶋だが、今年のオフには間違いなく楽天を出るでしょう。先発オーダーにまで口を出す三木谷オーナーに対し、一番怒っているのが嶋ですから。労組・選手会の会長としても黙って見過ごすことができないでしょう」 球界OBがこう断言する。確かに、労組・日本プロ野球選手会会長の立場からも黙視できないだろう。オーナーが総監督的な立場から先発オーダー、投手の起用まで口出し。大久保監督に現場の決定権がないという異常事態に対し、怒りを爆発させるのは当然か。 嶋が愛想を尽かし、FAの権利を行使して他球団に移籍するのは避けられない状況だ。捕
