2009年度が始まった4月1日、新入社員は社会人生活をスタートさせた。2008年から続く不況の中、企業は新入社員にどういった役割を期待しているのか。IT企業を中心に社長の訓示を集めた。 NEC 矢野薫社長 企業が利益を上げることは重要だが、「顧客や社会の役に立つことが第一」「それに対する感謝の気持ちがわれわれの利益になる」という順番が原点だ。世界同時不況を突破するには原点を再確認する必要がある。NECは10年先を見据えて「イノベーションへの情熱」「自助」「共創」「ベタープロダクツ・ベターサービス」という価値を明確にした。実現のために一体となって行動し、困難に立ち向かおう。 NECの一員として期待するのは3点。1つ目は「イノベーションへの情熱を燃やしてほしい」ということ。各自の違いを認め、意見をぶつけ合い、イノベーションを生み出してほしい。2つ目は「和魂洋才」。グローバルマインドを持って世界