戦時中、少年航空兵の養成機関のあった茨城県阿見町が新年度、予科練生と関係の深い零式艦上戦闘機(零戦)を実物大の模型で復元する。実際に搭乗もできるコックピットなど、本物そっくりに再現する。掩体壕(えんたいごう)型格納庫も同時に造り、年内にも町予科練平和記念館の敷地内での展示をめざす。 戦争の悲惨さを語り継ぐための記念館開館5周年事業として、新年度予算案に製作費3707万円が盛り込まれた。 復元されるのは、零戦の初期の21型で、全長9メートル、幅12メートル、高さ3・5メートル。スライド式で開閉するコックピットや、シルバー色の機体も再現する。エンジン音を響かせる音響装置の搭載も検討する。