クリックして拡大する参院東日本大震災復興特別委員会で自民党の丸山和也氏の質問に答えながらヤジを気にする菅直人首相=14日午後、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影) 菅直人首相は14日の参院東日本大震災復興特別委員会で、自民党の丸山和也氏から中曽根康弘元首相と台湾の李登輝元総統を引き合いに、首相の資質を問われ、両氏とも「尊敬している」と高く評価した。中曽根氏については「当時、『田中曽根内閣』と批判したが、首相を辞めた後は、日本と政治のことを深く考えている方と感じた」と持ち上げてみせた。 しかし、丸山氏は李氏の著書「最高指導者の条件」(PHP研究所)にある「目的と手段を混同し、首相になってもしたいことが見つからないという例をみる」との一文を紹介し、「今の首相に向けられている言葉だ。首相になった途端、精彩を欠く人物になった」とバッサリ。「尊敬している」と述べた政治家と自らの「落差」を痛烈に皮肉