ラルス・クリステンセン 「経済危機、幸福、自殺」(2012年4月5日)/ スコット・サムナー 「ギリシャの自殺率が低く抑えられているのはなぜなのか?」(2012年4月29日) ●Lars Christensen, “Crisis, happiness and suicide”(The Market Monetarist, April 5, 2012) 家族旅行でデンマーク西部にあるユトランド半島まで行ってきた。車を運転して自宅に戻る道中で、ラジオから流れてくるニュースに耳を傾けていると、2つのトピックが取り上げられていた。その2つのトピックは、一見無関係なようでいて、妙なかたちでつながっていると言えなくもなかった。というのも、どちらのトピックにも「幸福」が絡んでいたからだ。一つ目のトピックは、世界幸福度報告書の調査でデンマークが世界で最も幸福な国に(またもや!)選ばれたことを伝えるものだっ