自転車を自由に借りて乗り捨てができ、情報技術(IT)で管理するレンタルシステムがカナダのモントリオール市民の間で定着し、北米などで広がりつつある。 環境意識の高まりに乗り、渋滞解消や排ガスの低減を狙った自治体が後押ししている。 会社員クリスティナ・ベーコンさん(28)は今夏、自宅から約3キロ離れた繁華街への移動をバスから、レンタル自転車「BIXI(ビクシー)」に変えた。「市内に多くの駐輪場がある。地下鉄やバスより便利。健康にもいい」と話す。 今年5月から稼働したレンタル自転車システム・ビクシーは、8月に、米ボストンとロンドンでも導入が決まり、日本などから視察が相次ぐ注目の先端システムだ。年会費(78カナダ・ドル=約6800円)や1日利用料金5カナダ・ドルを払えば、1日30分以内ならば無料で乗り捨てが可能だ。 ビクシーの特徴はITの活用だ。駐輪場は太陽電池で運用し、最寄りの駐輪場の検索や在庫