BUSINESS INSIDER JAPANより転載:経産省の若手官僚たちがまとめた1通の文書がものすごい勢いで拡散され、話題になっている。「不安な個人、立ちすくむ国家〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」。経産省内でなぜ「働き方」や「雇用」に関してこれほどの危機感が募っているのか。 「これから『1億総学び社会』が来る。一番大切なのは、生涯学び続けること」産業政策を担う経済産業省で、働き方改革の中心人物である伊藤禎則参事官は、働き方をめぐる日本のこれからをそう見通す。「不安な個人、立ちすくむ国家」文書をまとめた若手官僚プロジェクトにも相談役として関わってきた、経産省の人材政策の責任者だ。 日本政府が最重要課題に掲げる働き方改革の実行計画が3月にまとまった。そこでは、電通女性社員の過労自殺問題を契機に、世論が一気に高まった「長時間労働是正」が焦点となった。ここからは「働き方改革第2章が