“定年”なんの還暦電車行く 福岡・西鉄貝塚線 2012年12月25日 00:13 カテゴリー:社会 九州 > 福岡 愛嬌ある前面が印象的な西鉄の313形=福岡市東区千早 福岡市東部と福岡県新宮町を結ぶ西鉄貝塚線。副都心として発展する香椎・千早地区を、レトロな雰囲気漂う黄色い2両編成の電車がコトコトと走り抜ける。前面の2枚窓が印象的な愛嬌(あいきょう)ある顔立ちのこの電車、塗装がきれいに施されているが、実は還暦を迎えた年代物。「313形」と呼ばれ、この1編成が残るのみだ。 1952年のデビューは大牟田線(現・天神大牟田線)。これまでの走行距離は通算約620万キロで、地球を155周した計算だ。77年、宮地岳線(現・貝塚線)に転籍。その際、標準軌の大牟田線向けの台車を、狭軌の宮地岳線用に交換した。その後も冷房の取り付けなど改造を重ねてきた。 西鉄によると、還暦記念イベントの予定はないという。