民主党4人のトップリーダー(鳩山、菅、小沢、岡田氏)の間には、性格、政治手法、考え方などに当然隔たりがあるが、1つだけ顕著な共通点もある。 それは、4氏ともに「二大政党制の確立」と「政権交代」に使命感を持って取り組んできたことだ。これは長らく4氏にとって最優先の重要課題であった。 だから、昨年の総選挙で民主党が大勝して政権交代が実現した際には、かつてない達成感を味わったことだろう。 しかし、「二大政党制」とか「政権交代」はあくまでも政策決定の仕組のレベルの問題であって、政策の中身の問題ではない。「どうやって決めるか」ということであって、「どういう国をつくるか」という問題ではない。 実は、この点に現在の民主党政権が迷走している原因があると私は考えている。 要するに、民主党と一般有権者の間に、この点についての大きな認識の差があるのだ。 「二大政党制」「政権交代」を 終着点にしていなかったか 有