買い物客でにぎわう日本橋。「西日本一の電気街」にも、アダルトDVDを売る店が増えてきた(画像は一部修正しています)=宇那木健一撮影 「18歳未満立入禁止」と記された間仕切りの奥。天井に迫る高い棚に、無数のアダルトDVDが並んでいる。レイプ、拷問、奴隷、監禁――。「陵辱系」と表示された一角は、そんなタイトルの作品で埋まっていた。 数十軒のDVD販売店が連なる大阪・日本橋。手足を縛られた女性が写るパッケージを品定めする男性客。顔にニキビが残る若者が、かごに山積みされた数百円の中古品に手を伸ばした。 「願望があっても、日常では体験できない世界を簡単にのぞけるから」。月に1度は日本橋を訪れるという男性会社員(43)はそう言って、電車での痴漢をテーマにした作品を買った。 「暴力的なものも売れるから作るんですよ。制作側は、いちいち後ろめたさなんて感じない」と、アダルトビデオ(AV)制作会社の元社員の男