円安効果で外国人観光客がひっきりなしに訪れるディスカウントストア「ドン・キホーテ浅草店」。長蛇の列ができた免税専用レジで店員がいすに腰かけ、大量の商品を袋に詰めていた。ウクライナ国籍だという店員は「母国ではいすに座って接客するのが当たり前だった。日本のスーパーやコンビニで立ったままレジ打ちするのを不思議に思っていた」と職場の変化を歓迎した。 この変化のきっかけになった一つとされるのが、スーパーでレジ打ちをしていたアルバイトの学生が運営会社にいすの設置を求め、オンラインで展開した署名活動だ。「足腰に負担がかかるのに、なぜ座ったら駄目なの?」。同じ悩みを抱えるバイトら多くの賛同を集め、署名は2万2千筆を超えた。いすを導入する企業が少しずつ増え、立ったまま接客するのが「常識」だった業界が変わり始めた。(共同通信=高田知佳) ▽ドンキは約20店舗でいすを導入 ドン・キホーテ浅草店の別の店員に聞くと
