3月末に約126年の歴史に幕を下ろしたJR石勝線旧夕張支線(夕張市)跡地約16キロの大半の利用法が決まらず、宙に浮いている。売却先もなく、厳しい経営状況のJR北海道が、再整備への資金投入を後回しにしているためだ。地元からは線路を保存し、観光活用するよう求める声が上がっている。 8月上旬の旧夕張駅周辺では、伸びた雑草が線路を覆っていた。廃止区間の踏切はほぼ撤去され、軌道と車道の境には「立ち入り禁止」の看板が立つ。 跡地の一部は市に譲渡され、建設中の公共施設の敷地となる。JR北海道は残りの再整備について「2、3年ではできない」としており、当面は現状維持が見込まれる。 この記事は有料記事です。 残り369文字(全文654文字)