今年のノーベル平和賞受賞者は史上最年少の少女に-。ノルウェーのノーベル賞委員会が10日、パキスタンで女子教育の権利を訴えイスラム過激派に銃撃されたマララ・ユスフザイさん(17)らへの授与を発表した。「17歳の受賞」への驚きは大きく、記者会見では「若すぎるのではないか」と質問が飛ぶほどだった。 オスロのノーベル研究所で開かれた会見では、100人近くの報道陣がヤーグラン委員長をぐるりと取り囲んだ。マララさんの「実績」を疑問視する質問を受けたヤーグラン氏は「どうしてそんなことが言えるんだ」と反論。「マララさんのおかげで児童労働に関する国際会合も開かれ、国連でも取り組みが始まっている」と強調した。委員会事務局長が「ここは議論の場ではなく記者会見だ」と呼び掛ける一幕もあった。(共同)