国際児童文学館の最後の読み聞かせには100人以上の親子が詰めかけ、職員らに花束が贈られた=大阪府吹田市国際児童文学館の最終日、多くの親子らが訪れ、じっくりと絵本に見入っていた=大阪府吹田市 大阪府立国際児童文学館(吹田市)が、府立中央図書館(東大阪市)への移転準備のため、27日に閉館した。橋下徹知事による改革の一環で廃止が決まり、多くの文化人や府民らが存続を求める運動を続けてきたが、25年の歴史に幕を閉じた。 この日、最後となった恒例の絵本の読み聞かせに100人以上が訪れた。2人の娘を連れてほぼ毎週通った大阪府茨木市の主婦近藤志子(ゆきこ)さん(40)は「おかげで娘は自然と本好きになった。閉館はすごく残念」と惜しんだ。 午後5時に閉館時間を迎えたが、長年のファンが職員らと記念撮影。向川(むこうがわ)幹雄館長があいさつし、「心ならずも閉館となり、誠に申し訳ない限り。いつかまた再生したい