――ブロッキングを巡り議論も巻き起こっている海賊版サイトですが、マンガ家としてどう見ていますか? 赤松健氏(以下、赤松):わたしのように長く紙で巻を重ねてきたマンガ家は、まだマシな方なんですよ。これまでの読者が引き続き紙でマンガを買ってくれるからです。 いっぽう新人のマンガ家にとっては非常に厳しい状況です。ただでさえ今、マンガ雑誌の休刊も相次ぎ、マンガを知ってもらう機会も減っています。それに加えて、作品が海賊版サイトで読まれてしまっては、紙でも電子でも単行本を買ってもらえなくなりますから。海賊版は新人さんにとっては本当にダメージが大きいのです。 マンガ家・赤松健氏(代表作に『魔法先生ネギま!』『ラブひな』などがある。『UQ HOLDER!』連載中。「マンガ図書館Z」取締役会長、日本漫画家協会理事) ――新人が活躍できないとなると、マンガの多様性も失われてしまいますね。 赤松:(日本漫画家協
